たわいもない話

おばさんの独り言

「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」

西原さんの子供時代の話は別の本で知っていて、その時は共感したのだった。

今度の本は、やはりど田舎の飲んだくれ親父と、それに何も言わない祖母、その二人にイラつきながらもひとりで家を支えていた母を思い出した。

母は苦労の鬱憤を私に向けた。

虐待はなかったが、父と祖母の悪口から始まり職場の人間関係、近所の人の愚痴、全てを子供の私に託した。

しかし、私には興味なかった。

学校や友達のことなんか聞かれたことなかった。

小学生の頃は、私は母に頼られているんだと嬉しく思ってたりしたが、中学の頃には友達の家と比べたりして、母は歪んでると思った。

また貧乏だったのも嫌だった。

お金がないことで、蔑まれたり色々諦めたりすることが悔しかった。

それでも表だってはよい親子関係を保ってきた。

しかし、家を出てからは

たまに実家に帰るたびに悪夢をみた。

「お母さんがあのときこうしてくれなかったから、私はこんなになってしまった!」

と母や父に泣き叫び当たり散らす夢。

それを見なくなったのは、父がアルコール依存症で入院した四年前。

あの時は度々実家に通い、弱くなった両親を目の当たりにしたので、もうええやんと、過去の自分が納得がしたのかしらんと勝手に思ってる。

 

この本は、西原さんから近くひとりだちするであろう娘さんへのメッセージが詰まってる。

でも、うちの娘はまだ半引きこもり。

どっちにしろ、私は読んで辛くなってしまったわ。