たわいもない話

おばさんの独り言

行ってきたよ、と聞きうれしかった。

今日仕事から帰ると、娘が自室から出てきて

おやつ、あるよーと。

高級そうなレアチーズケーキを出してきた。

ええっ、と驚く私。だってこれって近所には絶対売ってないやつやん。

聞けば、今日休みだった娘は、かねてから行きたかったある展覧会に思い切って行ってきたという。

うん、行きたいってテレビの宣伝見ながら呟いてたの知ってる。

でも、そこで私が連れて行ってあげようか?と言うのは過保護になると思って知らん顔してしてたのよね。

だって、そこへは電車やバスで30分。

かつて何度か行ってるから行けるはずの場所。

不安障害になってから、とにかく電車やバス、人混みがダメな娘だけど、薬も自分で調節できるほどには回復してきてる。

ならば、行きたいところには自分で行こうとしなければと思ったのだ。

なので

今日ね、行ってきた。展示物もすごくよかったー、と話す娘を見てすごくうれしかった。

おまけに、かなりの人混みであろうデパ地下に寄り、この高級そうなレアチーズケーキを買ってきたと。 

お母さん、レアチーズケーキ好きでしょ、一緒に食べよう、と切り分けてくれたケーキ。

本当に、美味しかった。

きっとほかのお家では普通のシーンだけども、我が家では、ちょっと泣きそうになるくらい。

そして夫にも、ちゃんとクッキーが別に買ってあって、話を聞いてやはり夫もうれしそうだった。

親とするとすぐ欲が出て、ここに行けたなら、あそこにも行けるやろ、そして仕事も、と願いたくなる。

それをしないように気をつけなくては。

とにかく、今日はうれしかった。