たわいもない話

おばさんの独り言

野良猫来たる

昨日昼ごろ、近所のおちびちゃんたちが猫を追いかけていたようで、子供の声、猫の声となかなかに賑やかだった。

ノラでも見つけて追いかけてるのかなあ、猫も気の毒なことで…と思いながら聞いていた。

夕方、うちの庭で頼りなさげな猫の鳴き声。

ありゃ、昼間の猫だろうか?

ノラは滅多にこんな声で鳴かないから、怪我でもしてる?と不安になり庭に出れば

トコトコと草陰から出てきた、サバ猫。

手を出すと寄ってきたので、身体をチェックすると、治りかけの傷はあるものの今は怪我はないようだ。

ならば、わりと成長して大きくなってる仔だから、どこかねぐらもあるはず。

早くお帰り、と手を離したが

離れない!

すりすり、ごろごろ喉を鳴らしたりと離れない!

ヤバイ、これはアレだ。

ここを逃したらアカン、と猫が思ってるやつかも。

うちはこの手でやられて、すでに2匹の猫を家に入れてる。

甘えるサバ猫に、うちは猫がもう2匹いるの。

だから、諦めて帰ってね!

と家の外まで餌でつり、そこで逃げて帰った。 しばらく鳴いてたな。

餌やったらアカンかったよなあ、と思いながらも、だってうちの庭で死なれたらやだし、と必死に言い訳する。

娘は一緒に猫を見たので、気持ちわかるよ、と言ってくれた。

夫は、餌やったからまた来るぞぅ〜とイジワル言う。

で、夜中。

外で鳴く猫の鳴き声とうちの猫が威嚇する鳴き声で何度も目が覚める。

ああ、戻ってきたんかいー。

そして朝、掃き出し窓の下で鳴くサバ猫。

うちの猫はもう威嚇しなくなり、2匹ともなんとにゃあにゃあとやさしく返事してるでないか。

あんたら、飼い主無視して仲良しになってんじゃないわよー!

こっちは可哀想だと思う気持ちを必死で封印しとるんですっ!

はあ、猫好き友達にサバ猫の写真付きでことの次第をLINE。

うちも飼えないなあ、と返信あり。

だよねえ、お願い、サバ猫ちゃん。

どっか行って〜。